この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「先を見通しづらい状況ではございますが」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「先を見通しづらい状況ではございますが」とは?
「先を見通しづらい状況ではございますが」のフレーズにおける「先」は、「時間軸での先」すなわち「将来」を意味します。
次の「見通しづらい」は「予測すること」を意味する「見通し」が「困難なこと」の意味で、「予測しにくい」との意味になります。
また「状況」は「現在の状態」のことです。
そして、最後の「ございますが」は「あります」のより丁寧な表現の「ございます」に、逆接の接続詞の「が」が付けられた表現です。
以上より、「先を見通しづらい状況ではございますが」のフレーズは「将来を予測しにくい現在の状態ですが」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「先を見通しづらい状況ではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「先を見通しづらい状況ではございますが」のフレーズは、取引先の方などに対して、業界の状況などを会話する際によく使われる表現です。
最近では、コロナ禍で飲食業界や観光業界が厳しい状態に追い込まれた際に、業界内の取引先などの間で、「先を見通しづらい状況ではございますが、近い将来コロナ禍が収まることを信じて、お互い頑張りましょう」等の会話がよく交わされました。
また、このフレーズは敬語表現なので、社内では部下が上司に対して使うことになります。
しかし、業界の将来や自社の将来を、このフレーズを使って、部下が上司に何かを話しかけることは少ないと言えるでしょう。
「先を見通しづらい状況ではございますが」を使った例文
・『中国人観光客の訪日数は、先を見通しづらい状況ではございますが、過度に期待しないことが大切です』
・『円安、原油高のこの先を見通しづらい状況ではございますが、これに堪え得る経営体力を付けるべきです』
「先を見通しづらい状況ではございますが」の類語や言い換え
「先」の類語としては「先行き」や「今後」や「将来」が挙げられ、「見通しづらい」の類語としては「見通しにくい」や「予測しづらい」や「予測できない」が挙げられ、さらに「状況」の類語としては「状態」や「現状」や「局面」等が挙げられます。
したがって、このフレーズはこれらの類語を繋いで例えば「先行きを見通しにくい状態ではございますが」や「今後を予測しづらい局面ではございますが」や「将来を予測できない現状ではございますが」等と言い換えることができます。
また、敬意は少し低くなりますが、簡略化した表現として「先を見通しづらい状況ですが」と言い換えることもできます。
まとめ
「先を見通しづらい状況ではございますが」のフレーズは「将来を予測しにくい現在の状態ですが」との意味の丁寧な敬語表現です。
業界動向等に関連してよく使われるフレーズです。