この会社に入ってから、こう言いたい時の表現に迷うことがあります。
「入社以来」の正しい使い方と類語を見ていきましょう。
「入社以来」とは?
この場合の「入社」は会社に入ることを指します。
「以来」は「あれから」というニュアンスがあり、この場合は「入社してから今まで」という長い期間をあらわしています。
「こちらの会社に入社してからずっと」こうした意味が含まれています。
「入社以来」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
コンパクトに「この会社に入ってから」と表現したいことがあります。
「入社以来」はこの会社に就職してから、現在までの期間を示しています。
例えば「入社以来、システム管理の業務に携わっています」というと、会社に入ってからシステム分野専門で取り組んできた経歴をあらわします。
また「入社以来、お客様第一主義を心がけております」というと、新人時代の熱意を忘れずに今も業務に取り組んでいるという思いを伝えていけます。
現在も続いている内容を示すので、入社後に変更になったこと、配置換えがあったことには用いません。
微妙なニュアンスが含まれているので、正しくその意味を理解して使用していきましょう。
「入社以来」を使った例文
・『入社以来、御社の〇〇様にお世話になっております』
・『入社以来、こちらの支店で勤務しております』
「入社以来」の類語や言い替え
似ている言い方に「新卒入社以来」があります。
書き言葉で使われる表現で「新卒として入社してから」という意味が含まれています。
これまでのキャリアを語る時に用いられる表現ですが、中途採用で入社した場合は適さないので気を付けておきましょう。
言い替えの表現に「当社に入社してから」や「弊社に入社してから」が挙げられます。
「弊社に入社してから、ずっと営業ひと筋で働いてきました」と自分のライフステージを語る際に用いられています。
まとめ
「入社以来」の使い方を見てきました。
正しい言い回しを知って、敬語のスペシャリストを目指していきましょう。
