別れの切なさをあらわす、適切な敬語を知りたいことがあります。
「名残惜しい限りですが」の使い方を見ていきましょう。
「名残惜しい限りですが」とは?
「名残惜しい」とはお別れを言うのが辛い、後ろ髪を引かれる思いであることを示しています。
また「限りです」は感情をあらわす言葉とセットにする、大人っぽい言い方です。
「羨ましい限り」や「嬉しい限り」のように、強調したい時に用いられています。
「名残惜しい限りですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
仕事上のお付き合いであっても、異動に伴うお別れは切ないものです。
これまでのプロセスを思い出して、じわっと涙が溢れることもあるかもしれません。
惜別の思いを上手く表現しているのが「名残惜しい限りですが」という言い方です。
別れの辛さがあるものの、そういった思いを断ち切ってお別れを伝えなければいけない場で用います。
送別会のひと言、異動のお別れ会で、はなむけの言葉として用いてみましょう。
お世話になった方々に感謝を伝える際にも使えるので、自分が見送られる側になった時も適用できます。
異動あるいは退職のシーンなど、人生にそう何度もない場で使っていきましょう。
一方で時間の区切りとして活用するのなら、飲み会や祝賀会のお開きの言葉としても使えます。
臨機応変に用いていきましょう。
「名残惜しい限りですが」を使った例文
・『名残惜しい限りですが、〇〇さんとのお時間を一生忘れません』
・『名残惜しい限りですが、そろそろお開きとさせていただきます』
「名残惜しい限りですが」の類語や言い替え
似ている表現に「寂しくなりますが」や「後ろ髪引かれる思いですが」もあります。
「後ろ髪引かれる」とは新しい場に行かなくてはいけないのに、昔の場所の思い出が蘇ってモヤモヤすることをいいます。
異動者側の複雑な気持ちをあらわす表現なので、異動側になった時に使ってみましょう。
反対に「寂しくなりますが」は見送る側の心境をいいます。
このほか言い替えのひと言に「もっと多くの時間を共有したいのですが」が挙げられます。
まとめ
「名残惜しい限りですが」の使い方を見てきました。
感情をあらわす豊かな表現を知って、ビジネスの場に役立ててください。