「夏風邪など召されませぬよう」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「夏風邪など召されませぬよう」とは? ビジネス用語

この記事では、プライベートでもビジネスシーンでも使われることのあるフレーズの「夏風邪など召されませぬよう」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「夏風邪など召されませぬよう」とは?

「夏風邪など召されませぬよう」のフレーズにおける「夏風邪」とは「夏に引く風邪の総称のこと」です。

各種のウイルにより、冬の風邪と似た症状の出る病気を指す言葉です。

次の「など」は言うまでもなく、「それを代表としてそれ以外も」と言った意味の言葉です。

また、最後の「召されませぬように」「ひく」の尊敬語の「召す」の未然形に尊敬の助動詞「れる」が付いた「召される」に丁寧語の「ます」の否定形の「ませぬ」に、さらに推量を表す「よう」が付けられた表現です。

以上から、「夏風邪など召されませぬよう」のフレーズは、「夏に流行る風邪などをひかないように」との意味の丁寧な敬語表現となります。


「夏風邪など召されませぬよう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「夏風邪など召されませぬよう」のフレーズは、暑中見舞いの最後の締めで、相手の体調を気遣う表現としてよく使われます。

暑中見舞いは、最初に「暑中お見舞い申し上げます」と記し、行を変えて「暑さ厳しい折、いかがお過ごしでしょう」等と相手を気遣う言葉が綴られます。

その後に最近の自分の状況などを簡潔に記し、最後の締めの挨拶として、このフレーズを使って「夏風邪など召されませぬようご自愛ください」等と、再び相手の方の健康を気遣う具体的な言葉が書かれます。

この最後の挨拶文で、よく使われるフレーズなのです。

暑中見舞いは、暦上の夏である二十四節気の小暑(7月7日頃)から立秋の前日(8月7日頃)に出しますが、7月の下旬の梅雨明けまでは、朝晩の気温差が大きな日や、日による気温差が大きく、大人も「夏風邪」をひきやすい時期だと言えます。

また、最近ではクーラーにより風邪に似た症状が出ることもあります。

したがって、暑中見舞いで相手の体調を気遣う具体的な表現として、このフレーズが使われるのです。


「夏風邪など召されませぬよう」を使った例文

・『夏風邪など召されませぬようご自愛ください』
・『夏風邪など召されませぬよう体調には十分お気を付けください』

「夏風邪など召されませぬよう」の類語や言い換え

「夏風邪など召されませぬよう」のフレーズと、同じ意味ではありませんが、暑中見舞いの結びで、相手の方を気遣う表現としては、「体調には十分お気を付けください」「体調を崩されませぬよう」「ご自愛くださいますよう」等を使うことが出来ます。

まとめ

「夏風邪など召されませぬよう」のフレーズは、「夏に流行る風邪などをひかないように」との意味の丁寧な敬語表現です。

暑中見舞いの結びの挨拶でよく使われるフレーズです。

タイトルとURLをコピーしました