ここでは「寒中見舞い申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「寒中見舞い申し上げます」とは?
「寒中見舞い申し上げます」は、そのまま寒中見舞いとして用いられる表現です。
「寒中見舞い」とは、一般的に年賀状のやりとりが行われる1月7日までの松の内と呼ばれる期間が終わってから、2月4日頃の立春を迎えるまでの間に出される挨拶状のことです。
よって、年賀状を出しそびれていたり、こちらから出していなかった相手からそれが届き、その返事を出すのが1月8日以降になってしまった時にはこの寒中見舞いとするのがよく、その冒頭でこの「寒中見舞い申し上げます」と使うという具合です。
年賀状でいうところの「明けましておめでとうございます」に相当すると考えると分かりやすく、定型的な挨拶表現になります。
「寒中見舞い申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「寒中見舞い申し上げます」は、先のように定型的な挨拶表現になるため、このまま用いれば問題ありません。
十分に丁寧な表現となっており、特にこれ以上の形にしようと考える必要はなく、誰に対して使っても失礼になることはありません。
寒中見舞いは、年賀状を出すことができない、いわゆる喪中の相手にそれの代わりに出すことも多く、前述のようなケースも含め、その代わりとなるものだと考えていいでしょう。
寒中見舞いそのものではなく、それを出せる期間中に文章での挨拶の冒頭に使うこともできる表現なので、手紙のやりとりをする仲などではそちらで用いられることも多いです。
この場合、それ以前に年賀状を出していても構わず、ビジネスシーンにはあまり向かない表現です。
「寒中見舞い申し上げます」を使った例文
・『寒中見舞い申し上げます。厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか』
・『寒中見舞い申し上げます。相変わらずとても寒い毎日ですが、お元気で過ごされていますか』
「寒中見舞い申し上げます」の類語や言い替え
・『寒さ厳しき折』
文章の冒頭で使うフレーズとしての場合、このように言い替えることができます。
「寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか」のように、そのまま置き換えることができ、こちらの表現も誰に対して使っても問題のない形です。
まとめ
「寒中見舞い申し上げます」は、寒中見舞いとしての定型的な使い方と、それを出すことができる時期に文章の冒頭の挨拶に用いることができる表現です。
それを畏まってもおらず、使う相手も選ばないため、使える時期にはおなじみの表現となっています。