この記事では、「拝読させていただきたく存じます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「拝読させていただきたく存じます」とは?
「拝読させていただきたく存じます」は、書籍や文書を読みたいと伝える丁寧な表現です。
「拝読+させて+いただきたく+存じます」で成り立っている語で、「拝読」は「読むことのへりくだった語」、「させて」は動詞「する」の使役形「させる」の連用形「させ」+接続助詞「て」、「いただきたく」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形+希望の意の助動詞「たい」の連用形「たく」、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、 全体で「読ませてもらいたいと思う」の敬語表現になります。
「拝読させていただきたく存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「拝読させていただきたく存じます」は、相手から手紙・メールを受け取ったり、書籍を勧められた時などに使われます。
非常に丁寧な表現ですが、「拝読」が謙譲語、「させていただく」もへりくだった表現ですので、過剰敬語となります。
「させていただく」は「相手の許可が必要な場合」「自分にメリットがある場合」にのみ使えます。
慣習的に非常にへりくだった表現として使われることもありますが、この場合は「拝読」があるので使えません。
「拝読させていただきたく存じます」の正しい文章表現
「拝読させていただきたく存じます」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『拝読したく存じます』
「したく」は「する」の連用形「し」+希望の意の助動詞「たく」が付いた語で、意味を変えずに正しい敬語表現になります。
「拝読させていただきたく存じます」を使った例文
「拝読させていただきたく存じます」を使った例文は以下の通りです。
・『先生の著書を是非拝読させていただきたく存じます』
・『おすすめの自己啓発本を拝読させていただきたく存じます』
・『ご意見書を拝読させていただきたく存じます』
「拝読させていただきたく存じます」の類語や言い替え
「拝読させていただきたく存じます」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『拝読できればと存じます』
・『読ませていただきたく存じます』
・『読ませていただければと存じます』
まとめ
今回は「拝読させていただきたく存じます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
