ここでは「支障をきたす」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「支障をきたす」とは?
「支障をきたす」は、何かの妨げになる、そういったことが生じるという意味になる言葉です。
「業務に支障をきたす恐れがあるので、そこまで節電はできない」といったような使い方になり、この場合、業務の妨げになったり、そのようなことが生じてしまうかも知れないため、あまり電気は節約できないと言っています。
どれくらいの範囲でのことなのかには言及していないため、看過できる程度のちょっとしたものだという時にも使うことができますが、大抵はそれなりに大きな問題になる場合に使われるもので、「決して業務に支障をきたすことのないように」と用いれば、業務がスムーズに進まなくなることが絶対にないようにと言っていることになり、どのようなことにもこの「支障」はないに限ります。
「支障をきたす」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「支障をきたす」は、口語、文章のどちらでも用いることができ、「それをすると、あちらの方に支障をきたすかも知れない」などという使い方でビジネスシーンでは度々用いられており、「支障」を「小さくはない問題が起こること」と考えると分かりやすくなります。
もっと大きな問題になると、この「支障をきたす」どころではなく、「大問題に発展する」などという言葉を使うべきなので、決して小さくはないものの、そこまで大きくはない問題までに使える表現となっています。
例として、会社全体のシステムが止まってしまうといった内容だと、とても「支障をきたす」どころではないという具合で、一部のPCが1日使えなくなるという程度であれば、この「支障をきたす」が使える範囲だと考えてください。
「支障をきたす」を使った例文
・『他の業務に支障をきたす可能性があるため、それは行うべきではない』
・『それによって当日の行動に支障をきたすことがあっては困ります』
「支障をきたす」の類語や言い替え
・『不都合が生じる』
この「不都合が生じる」は、それほど大きくはない都合の悪いことが起こるという解釈になります。
よって、似た使い方とができますが、「支障をきたす」の方が広く使える言葉となっており、上の例文では最初の方の言い替えには適していますが、下の方にはあまり向いていません。
まとめ
「支障をきたす」は、何かしらの小さくはない問題が起こることを表現する言葉として使われます。
使える範囲が広いため、ビジネスシーンでもよく使われており、どのような使い方でもそれが起こらないに越したことはないと考えていいでしょう。