知っているけれども、正しい意味が分からない敬語があります。
「祝詞をあげる」の適切な使い方と例文を調べていきましょう。
「祝詞をあげる」とは?
「祝詞」は「のりと」と読みます。
お祝いの言葉とあらわせますが、もともとは神社の神主さんが神様にささげるお言葉を示したもの。
「あげる」は「捧げる」というニュアンスが込められています。
そのため正装した神主さんが白い和紙に書いてある和文を読み上げて、お清めをおこなう行為をいいます。
またビジネスシーンでもこれにあやかり「お祝いの言葉を述べること」を「祝詞をあげる」と呼んでいます。
「祝詞をあげる」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
使い方が難しいのが「祝詞をあげる」です。
神様に対する感謝の気持ち、おごそかな気持ちをあらわす行為をいいます。
ビジネスシーンではお祝いの言葉を述べる時に使われていますが、一方で宗教的な意味も含まれるので慎重に用いていきましょう。
また「あげる」という言い方がカジュアルに聞こえるので「ご祝詞を申し上げます」など、おごそかな言い方に直すとエレガントに見えます。
「ご祝詞を申し上げます」は年賀状の挨拶文にも使われているので、頭に入れておきましょう。
「祝詞をあげる」を使った例文
・『僭越ながら私から、ご祝詞をあげさせていただきます』
・『ささやかながらご祝詞をあげ、私の挨拶に代えさせていただきます』
「祝詞をあげる」の類語や言い替え
似ている言い方に「乾杯の音頭を取る」があります。
祝賀会や飲み会で成功をいわって乾杯する時のフレーズです。
「ではこの辺りで私から、乾杯の音頭を取らせていただきます」と引用できます。
言い替えの表現に「祝辞を述べる」も。
「祝辞」はお祝いのスピーチで用いられる、お祝いの表現になります。
ビジネスシーンで明るく使用できるので覚えておきましょう。
まとめ
「祝詞をあげる」の敬語の意味をお伝えしました。
正しい使い方を学んで、ビジネスマンとしての教養を磨いていきましょう。