この記事では、「私どもでは力足らずです」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「私どもでは力足らずです」とは?
「私どもでは力足らずです」は、相手からの申し出に対して、達成できる見込みや自信がないとしてお断りする丁寧な表現です。
「私どもでは」の「では」は限定・強調の助詞、「力足らず」は「技や能力が及ばないこと」という意味、「です」は丁寧語、全体で「自分達では技や能力が及ばない」の敬語表現になります。
「私どもでは力足らずです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「私どもでは力足らずです」は、相手からある役割を依頼されたり、お願いされたりした際に、できないことを理由に断る時に使われます。
自分達の人材や資金、技術が不足しているためにできないとお断りする表現ですので、「誠に申し訳ございません」など謝罪の言葉を伴って使います。
似た意味の言葉に「役不足(やくふそく)」がありますが、こちらは「力量に対して役目が軽すぎること」という意味です。
「私どもでは力足らずです」の正しい敬語表現
「私どもでは力足らずです」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『私どもでは力不足でございます』
「力不足」は「力が足りないこと」の言い換え、「ございます」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」が付いた「ござります」の音変化です。
「私どもでは力足らずです」を使った例文
「私どもでは力足らずです」を使った例文は以下の通りです。
『ご要望にお応えしたいところですが、残念ながら私どもでは力足らずです』
自分達の技術や能力が及ばず、相手の希望にとても沿えないことを伝えています。
『是非協力したいところですが、私どもでは力足らずです』
相手から共同作業や援助などの依頼があったのですが、それに割く人材や資産・技術などがないことからお断りする時に使われます。
「私どもでは力足らずです」の類語や言い替え
「私どもでは力足らずです」の類語や言い替えは以下の通りです。
『私どもでは力量不足です』
「力量不足」は「ものごとを成し遂げる能力に欠けていること」という意味です。
『私どもには荷が重い役割でございます』
「荷が重い」は「力量にくらべて、負担や責任が大き過ぎることのたとえ」という意味です。
『私どもでは未熟でお役に立てそうにございません』
「未熟」は「果実・作物などがまだ十分に熟していないこと」から転じて「学問や技術などの経験・修練が十分でないこと」という意味です。
まとめ
今回は「私どもでは力足らずです」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。