この記事では、「腑に落ちない」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「腑に落ちない」とは?
「腑に落ちない」は、あるものごとを理解できない、受け入れられないと思うことを表す慣用句です。
「腑+に+落ちない」で成り立っている語で、「腑」は「胃や腸などの内臓」、「に」は接続助詞、「落ちない」は「ものごとが終わりの状態に行き着かない」、全体で「食べたものが内臓に収まらない」、殻転じて「ものごとが理解できない、納得できないことのたとえ」になります。
「腑に落ちない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「腑に落ちない」は、相手の言うことや、ものごとの流れが、自分で思う筋道の立っていることとは違っていて、受け入れられない時に使われます。
これだけでは敬語表現ではありませんので、言い換える必要があります。
直接丁寧語にすると「腑に落ちません」ですが、口語的な表現であるため、目上の人や社外の人には使わない方が良いでしょう。
「腑に落ちない」の正しい文章表現
「腑に落ちない」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『承知いたしかねます』
「承知」は「事情などを知ること」「依頼・要求などを聞き入れること」という意味、「いたし」は「する」の謙譲語「いたす」の連用形、「かねます」は「かねる」の丁寧語で、「〜しようとしてできない」「〜するのが難しい」、全体で「聞き入れることができない」の敬語表現になります。
「承知」に謙譲語の働きはありませんので、二重敬語にはなりません。
「腑に落ちない」を使った例文
「腑に落ちない」を使った例文は以下の通りです。
・『彼の説明には矛盾が多くてどうも腑に落ちない』
・『何故もっと早く連絡をもらえなかったのかという点が腑に落ちない』
・『それを今すぐする必要はないのではと思い、どうも腑に落ちない』
「腑に落ちない」の類語や言い替え
「腑に落ちない」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『同意いたしかねます』
・『お受け入れいたしかねます』
・『納得いたしかねます』
まとめ
今回は「腑に落ちない」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。