ここでは「贔屓」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「贔屓」とは?
「贔屓」は、2つの意味で使われています。
1つ目は、とても好んでいる、特別扱いをしているという意味で、「プロ野球では贔屓にしているチームは○○です」といった使い方になります。
そのチームがとても好きだと伝えており、「彼のご贔屓のチームは○○のようだ」などと用いても構いません。
また、「明らかに彼を贔屓している」とすれば、その彼を特別扱いしているといった解釈になります。
もう1つは、受け身でそうして欲しいと「今後ともご贔屓にお願いいたします」のように使った場合で、この時にはその相手に対し、今後もよろしくお願いしたいと言っている用い方になります。
「贔屓」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「贔屓」は、先のような2つの使い方がありますが、ビジネスでは主にその2つ目として紹介した方で使われています。
特に金銭の授受が発生する取引のある相手に「今後ともどうぞご贔屓にお願いいたします」のような用い方をすることが多く、販売側が好んで使う定型表現だと言っていいでしょう。
BtoCでも、店側がお客様に対して「これからも当店をご贔屓にお願いいたします」などと使う例がよく見られ、商行為の販売側として、「またお願いします」という解釈で用いていると考えてください。
定型的な使い方にはなりますが、感謝の意味を込めて用いていることに変わりはありません。
「贔屓」を使った例文
・『この商品はとても贔屓にしていて、壊れる度に全く同じ物を買っている』
・『この度はありがとうございました。今後も何卒ご贔屓にお願いいたします』
「贔屓」の類語や言い替え
・『愛顧』
ビジネスシーンで、またよろしくお願いしたいという意味で使う場合には、こちらに言い替えることができます。
「今後とも当社製品をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします」といったような使い方で定型的に用いられており、BtoCでお客様になる相手に使うこともできます。
まとめ
「贔屓」は、それをとても好んでいる、特別扱いしているという意味で、または受け身でそうして欲しいと使うことができる表現です。
後者ではよろしくお願いしたいと解釈して用いられており、ビジネスシーンやBtoCでよく使われています。