ここでは「ご多用の中」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご多用の中」とは?
「ご多用の中」は、このように用いる相手が忙しい中だという前提で用いる表現です。
よって、「ご多用の中、申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いいたします」のような使い方になり、そんな中だと分かった上で、何かをお願いしたいという用い方になります。
ですが、このように使う時にその相手が本当に忙しい中だとは限らず、礼儀として用いる場合も多いのが実情です。
つまり、何かをお願いする際に、忙しい中に申し訳ないと使うことがそれになると考えて使われている場合も少なくないということです。
「ご多用の中」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご多用の中」は、先のような礼儀としての用い方も多いため、相手が本当に忙しい中だという訳ではなくても使うことができます。
その使い方がよく見られるのは年末や年度末で、「年末のご多用の中、申し訳ありませんが〜」のようにそれを一緒にして使うこともあります。
一般的にそのような時期は皆忙しくしていると考えてのことで、ビジネスシーンではおなじみの用い方になります。
口語で使われることはあまりなく、メールなどの文章でお願いごとと一緒に用いられる表現となっています。
「ご多用の中」を使った例文
・『ご多用の中、大変申し訳ありませんが、○日までにお願いしたいと考えております』
・『ご多用の中とは存じますが、お時間がございましたらお越しいただけますと幸いです』
「ご多用の中」の類語や言い替え
・『ご多忙の中』
こちらの「ご多忙」としても意味は一緒で、このように使われることも多いです。
ただし、使っている「忙」の字が「亡」と似ていることから、その相手に近くに不幸があった時や、結婚式などのお祝いごとにかけて用いるには向いておらず、その点に注意してください。
まとめ
「ご多用の中」は、忙しい中に申し訳ないという使い方になります。
そんな中だと分かっていながら何かをお願いしたいと考えて用いることになりますが、礼儀として相手の状況とは関係なく使われることも多く、ビジネスシーンでの年末や年度末にはそのような用い方でおなじみとなっています。