ここでは「あらかじめお伝え申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「あらかじめお伝え申し上げます」とは?
「あらかじめお伝え申し上げます」は、先にこれを言っておきますといった解釈で使われる表現です。
先にこの表現を使い、後にその内容を連ねる場合が多いですが、内容を先に述べて、その後に「以上、あらかじめお伝え申し上げます」といったように使うこともできます。
事前に理解しておいて欲しいことをその内容とするもので、例えば、あるイベントで会場内は撮影が禁止されているような場合に、「あらかじめお伝え申し上げます。
場内は撮影が禁止されております」といったように使われたり、語尾に「が」をつけて、「あらかじめお伝え申し上げますが、次のような行為は禁止とさせていただきます」とした上でその禁止になる行為を続けるという具合です。
「あらかじめお伝え申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「あらかじめお伝え申し上げます」は、相手に分かっておいて欲しいことを伝えるために用いられます。
「申し上げます」としていますが、文章で使われることが多く、これは理解しておいて欲しいと相手に伝える際のクッションとして丁寧な表現になります。
ただし、一方的なお願いになるため、必ず聞いてもらえるとは限らず、場合によってはそれはどうかといった返答をもらうことになるかも知れません。
先に挙げたイベントの際の注意点といったような使われ方であれば、それを守るのがルールだという具合に使うことができますが、ビジネスにおいて他社に使うような場合には、失礼になることがないように、この表現と共に述べる内容の方に注意が必要になります。
「あらかじめお伝え申し上げます」を使った例文
・『あらかじめお伝え申し上げます。一度会場を出ますと再入場は行えません』
・『あらかじめお伝え申し上げますが、当店では返品はお断りさせていただいております』
「あらかじめお伝え申し上げます」の類語や言い替え
・『先にご承知おきください』
先に相手に分かっておいて欲しい内容を述べて、後からそうだと使う場合の言い替え表現になります。
「以上となっておりますことを先にご承知おきください」のような使い方になりますが、目上の人に使うには向いておらず、「あらかじめお伝え申し上げます」の方が丁寧な表現になります。
まとめ
「あらかじめお伝え申し上げます」は、相手に分かっておいて欲しいことを伝えるために使う表現です。
その内容にもよりますが、この表現自体は誰に使っても失礼になることはなく、特に何かの際の注意点を伝えておきたい時によく用いられています。