「お話できるのを楽しみにしています」という文は正しい敬語なのでしょうか?
意味や正しい使い方などを解説していきます。
「お話できるのを楽しみにしています」とは?
「お話」は、「話」に「お」をつけ、丁寧にした言葉です。
「できる」は可能であるということを表しています。
「お話できるのを楽しみにしています」は、相手に約束を取り付けてある状態で、その時に会って話ができることを楽しみにしていますので、よろしくお願いしますという意味になります。
「お話できるのを楽しみにしています」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
では、「お話できるのを楽しみにしています」の正しい使い方について解説していきます。
「お話できるのを楽しみにしています」というフレーズは、ビジネスシーンでは相手と商談や会食など何らかのアポイントを取ったあと、メールや電話にて会って話ができるのを楽しみにしています、ということを伝えるために使われます。
「楽しみにしています」はビジネスシーンにおいて相手に好印象を与えることができるので、社交辞令的に使われる面があるのは否めませんが、非常によく耳にする言葉です。
ここで、表記は「お話」と「お話し」のどちらが正しいのかについて触れます。
「お話」とすると名詞となり、「お話し」は動詞(謙譲語表現)となります。
どちらを表記しても間違いではないのですが、本来は「お話しできるのを楽しみにしています」の方がこの場合は適切な表記となります。
「お話できるのを楽しみにしています」を使用した例文
『今度、ゆっくりお話できるのを楽しみにしています』
『先日は挨拶のみで失礼いたしました次回お会いする際はお話できるのを楽しみにしています』
『来月の説明会でまたお話できるのを楽しみにしています』
「お話できるのを楽しみにしています」の類語や言い替え
では、「お話できるのを楽しみにしています」の別表現にはどんなものがあるのでしょうか。
「お話」は、直接「会って」話すという意味も含んでいることから、同じ謙譲語表現の「お目にかかる」「うかがう」「拝見する」と言い替えができます。
「お話できる」より、へりくだった謙譲語表現であり、フォーマル度が高いと言えます。
また、「楽しみにしています」は、「心待ちにしています」とすると文語的な表現ではありますが、より丁寧です。
まとめ
「お話できるのを楽しみにしています」は、社外の人と何らかの約束をして、約束の時に「会って話ができることを楽しみにしています」と伝えるフレーズです。
「楽しみにしています」は、ビジネスシーンでは相手に良い印象を与えるため、事あるごとに使われます。