あえて変更せず、現状維持で進めたい時もあるものです。
「保ちたいと考えておりますので」を見ていきましょう。
「保ちたいと考えておりますので」とは?
「保ちたい」は「保つ」の変化形です。
「保つ」には、変わらないという意味があります。
この場合は「考えておりますので」と続いているので、据え置きをあらわします。
変更点がなく、現状維持で挑むスタンスをいいます。
「保ちたいと考えておりますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
現状のままで業務を進めて欲しい、このような思いを伝えたい時に扱われています。
末尾に「ので」が付いているので「保ちたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします」等の表現にまとめていきます。
一方で「保ちたい」という表現は抽象的なため、伝わりにくいことがあります。
例えば「現状のままで、問題ございません」や「変更する箇所はございません」とすると、分かりやすい言い方になるので心得ておきましょう。
「保ちたいと考えておりますので」を使った例文
・『既存路線を保ちたいと考えておりますので、お願いいたします』
・『現時点で変更する箇所はございません』
「保ちたいと考えておりますので」の類語や言い替え
似ている言い方に「そのままでお願いします」や「前回と同様に、お願いします」があります。
以前の仕様を守ること、前と同じやり方をすることを表現しています。
カジュアルな言い方のため、何度か仕事をしたことがある方に依頼する時、あるいは社内スタッフ同士で会話する時に用いていきましょう。
また言い替えの表現に「これまで通りの方向でお願いいたします」や「大きな変更はございませんので、前回同様にお願いいたします」が挙げられます。
「これまで通りの方向」や「変更はございません」で、同じフォーマットや内容で進めることを端的にあらわしています。
アレンジを加えながら、用いていきましょう。
まとめ
「保ちたいと考えておりますので」を解説しました。
相手の思いに立った敬語ほど、生きた言葉になってくれます。
分かりやすさを意識しつつ、丁寧な日本語を選んでいきましょう。