「厚かましいお願いで恐縮ですが」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「厚かましいお願いで恐縮ですが」とは? ビジネス用語

「厚かましいお願いで恐縮ですが」とは?

ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。

「厚かましいお願いで恐縮ですが」とは?

このフレーズの「厚かましい」とは「遠慮がなく図々しい」「(言動に)慎みがない」などの意です。

語源は諸説ありますが、一つは「厚い」「かまし」という2つの語句が組み合わされたとの説です。

「厚い」には「図々しい」「かまし」には「喧しい」という意がそれぞれあり、組み合わせると「度を越えて図々しい」という意味になります。

もう一つは「面(つら)の皮が厚い」という語句が「厚皮」(あつかわしい)を経て「あつかましい」と変化したとする説です。

このフレーズには「他人に迷惑をかけていると分かっていながら」といったニュアンスを含んでおり、「厚かましい人」「厚かましい態度」のようにネガティブな使い方をされ、基本的に良い意味で使われることはありません。

ただし、「厚かましい」は地方によっては違う意味の方言の場合もあるため、注意が必要な場合もあります。

例として「あつかむ」という愛媛県の方言には、「扱いの程度があまりにも過ぎていること」から「うるさくて喧しい」という意味で使われています。

また、兵庫県では「あつかましー」と語尾を延ばしますが「忙しい」という意味で用いられています。

「お願い」は、「依頼すること」「頼むこと」の意の「願い」に接頭辞の「お」がついた語句です。

「恐縮ですが」「恐れ入ること」「申し訳なく思うこと」の意の「恐縮」に丁寧語「です」と逆接の接続詞「が」が付いた語句です。

よって、このフレーズは「図々しく遠慮がない依頼ごとで申し訳ありませんが」という意味合いになります。


「厚かましいお願いで恐縮ですが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

このフレーズは、目上の人に何か依頼するとき使用される言い回しです。

このフレーズにより、恐縮なお願いであることを強調し、クッション言葉として機能させることで相手の印象を良くします。

使い方の例としては次項の例文を参照ください。


「厚かましいお願いで恐縮ですが」を使った例

・『厚かましいお願いで誠に恐縮ですが、来週資料をお貸しください』

「厚かましいお願いで恐縮ですが」の類語や言い替え

このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。

・『図々しいお願いで〜』
・『お忙しいところ〜』
・『ご多用中〜』
・『〜ご依頼で〜』
・『〜ご要望で〜』
・『〜恐れ入りますが』

まとめ

地方によっては意味の異なるフレーズですので使われた場合はその意に注意が必要ですが、自分が使う時は標準語して使ってください。

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