「なおのこと」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「なおのこと」とは?
「なおのこと」とは、ビジネスの場において「より一段と」あるいは「逆にますます」などという意味合いで用いられている文言です。
ビジネス上で「以前よりも程度や状態などがさらに増している」または「予想に反して逆の結果が出てしまっている」などというニュアンスで用いられている表現で、「言うまでもなく」ないし「いやがうえにも」などというニュアンスで使用されています。
また、漢字では「尚の事」もしくは「猶の事」などと表記されています。
「なおのこと」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「なおのこと」とは、ある時点ではすでに特定の状態になっているものの、時間を追うごとにさらにその傾向が強まっていく様子などを示す言葉です。
「より一層」や「尚更(なおさら)」ないし「いよいよ」などというニュアンスで使われている文言で、ある条件や前提などの元でにおいて、一定の効果や影響などが時間の経過と共にますます強まってくるさまなどを示すことができる表現です。
「なおのこと」を使った例文
・『事業が計画通りに進んでいないのであれば、なおのこと現在の状況をしっかり把握する必要がございます』
・『競合他社が展開するプロジェクトの順調な滑り出しを受けまして、なおのこと弊社もきっちりと計画進めていく必要があると存じます』
「なおのこと」の類語や言い替え
・『以前の状況よりも極端に』
・『予想していた内容とは反対に』
・『さらに輪をかけて』
まとめ
「なおのこと」とは、ビジネスシーンにおいて「ましてや」ないし「無論(むろん)」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをきちんと理解しながら、その時の場面や状況などに合わせてうまく使いこなすようにしましょう。