この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お運びいただき」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「お運びいただき」とは?
「お運びいただき」のフレーズにおける「お運び」は、「人や物を目的地に届けること」を意味する「運ぶ」の連用形に、敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
次の「いただき」は「もらう」の謙譲語の「いただく」の連用形です。
したがって、「お運びいただき」のフレーズの文字通りの意味は「人や物を届けてもらい」といった意味の敬語表現となります。
「お運びいただき」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お運びいただき」のフレーズの意味は、「人や物を届けてもらい」なので、例えば重い荷物を運んでもらった際に、「重い荷物をお運びいただきありがとうございました」と使うことができます。
しかし多くの場合は、「来訪いただき、お越しいただき」との意味である「足をお運びいただき」の慣用句の「足」を省略した表現として使われます。
すなわち、「来てもらい」や「来訪してもらい」との意味で、よく使われる表現だと言えるのです。
「お運びいただき」を使った例文
・『重い荷物をお運びいただき、大変助かりました』
・『お忙しい中、お運びいただき誠にありがとうございます』
「お運びいただき」の類語や言い換え
物を運ぶ場合の「お運び」の類語としては「運搬」や「運送」が挙げられます。
したがって、このフレーズは「運搬いただき」や「運送いただき」と言い換えることができます。
一方、「足を運ぶ」の省略として使う場合の「運ぶ」の類語としては、「ご来訪」や「お越し」が挙げられます。
したがって「お運びいただき」は「ご来訪いただき」や「お越しいただき」と言い換えることができます。
また、「いただき」を「くださり」に換えて「お運びいただき」のフレーズは、「お運びくださり」と言い換えることもできます。
まとめ
「お運びいただき」のフレーズの文字通りの意味は「人や物を届けてもらい」といった意味の敬語表現です。
このフレーズは、文字通り「重い荷物をお運びいただき」と使われることもあります。
しかし「ご来訪いただき」や「お越しいただき」と言い換えることができる慣用句の「足をお運びいただき」の「足」を省略した表現として、「足をお運びいただき」と同じ意味で使われることが、より多いと言えます。