この記事では、「一見すると」の使い方に関して解説します。
「一見すると」とは?
「一見すると」を分解して意味を解説すると、「ちょっと見ると」という意味を持つ「一見する」、そして、後の文章につなげる意図で使われる「と」ということになります。
これらをつなげてみると、「ちょっと見では」という意味になります。
これを、さらに平易な表現にすると「ちょっと見」になるでしょう。
つまり、この言葉は、見た目ではわからないことに言及しようとしている時に使われます。
「一見すると」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「一見すると」をビジネスで使用する場合には、気をつけなければならないのは、このことばが、「自分はわかっている、見た目とは違うこと」を発信する目的で使われるということです。
つまり、「自分はわかっているがあなたはわからないでしょう」という暗黙のマウンティングを感じてしまうひとは少なくないということです。
「一見すると」の正しい敬語表現
「一見すると」には、敬語表現がまったく含まれていないので、敬語表現にするためには、どこかの言葉を変更するとともに、そのあとに敬語表現を付け足す必要があります、例えば、「すると」を敬語的に直して、「いたしますと」のように変えると敬語として成立するでしょう。
たとえば、「一見いたしますと」、「一見しますと」のようになります。
「一見すると」を使った例文
・『一見すると何の変哲もない絵ですが、実は、100万円の値が付けられています』
・『この商品は、一見すると簡単にできているように見えますが、実は、かなり手が込んでいます』
「一見すると」の類語や言い替え
「一見すると」の類語としては、「ちょっと見は」、「ちょっと見ると」、「見たところ」などの言い方があります。
まとめ
この記事では「一見すると」に関して解説してきました。
このような言葉を使いこなせるようになるために、これを機会にもっと「一見すると」を使ってみてはいかがでしょうか。
