この記事ではビジネスシーンでよく使われるフレーズの「早速ではございますが」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「早速ではございますが」とは?
「早速ではございますが」における「早速」の読みは「さっそく」で、「すぐさまや、ただちに」といった意味の言葉です。
「早速」の熟語は「早」と「速」ともに訓読みにが「はや(い)」との漢字で構成されており、このような意味になるのです。
また、「ございますが」は「ある」の丁寧語表現の「ござる」に丁寧語の「ます」が付けられ、さらに逆説を表す接続詞の「が」付けられた表現です。
「ございます」は「あります」よりも丁寧で、改まった表現となります。
したがって、「早速ではございますが」とは、「すぐさまではありますが」のより丁寧で改まった表現と言えます。
「早速ではございますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「早速ではございますが」は口頭での話し言葉としても使われますし、手紙文の書き言葉としても使われます。
ビジネスシーンで改まった場面で何かを話したり、手紙で何かを伝える場合には、最初に挨拶を述べ、次に本文に入るのが一般的です。
この挨拶から本文・本題への切り替えの際に、このフレーズが使われます。
ここから本題であることを表現するクッションとして使われるもので、「お越し言葉」と呼ばれています。
手紙文でも使われることから、メールでも使われそうですが、メールでは使われることは余りありません。
普段からビジネスでメールをやり取りする間柄では、挨拶は簡略化されたり、省略され、いきなり本題に入るため、この「お越し言葉」を使う必要性がないからです。
また、この表現は、非常に丁寧で改まった表現ですので、前後の文章表現を敬語を使えば、目上の人に対しても使える言葉です。
「早速ではございますが」を使った例文
・『本日はお忙しい中、営業所長会議にご参集いただき、ありがとうございます。早速ではございますが本日の議題をご説明いたします』
・『暫く会っていませんが、いかがお過ごしでしょうか。早速ではございますが、本日は下記の通り、同窓会のご案内を申し上げます』
「早速ではございますが」の類語や言い換え
「早速」の類語としては「直ぐ」や「早々」等が挙げられます。
したがって、「早速ではございますが」は、「直ぐではございますが」や「早々ではございますが」等と言い換えることが出来ます。
また、この表現は丁寧さが少し低くなりますが、「早速ですが」や「早速ではありますが」と言い換えることも可能です。
まとめ
「早速ではございますが」とは、「すぐさまではありますが」のより丁寧で改まった表現です。
挨拶から本文・本題への切り替えの際に使われる、いわゆる「お越し言葉」です。
