ここでは「含んでおります」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「含んでおります」とは?
「含んでおります」は、何かまで入っているという意味になります。
「その価格には消費税を含んでおります」といったような使い方で日常的に見聞きする表現で、何かの中に何かが入っているといった用い方になるのが通例です。
この「入っている」は、先のような数字的な意味、そして、物理的なそれの場合でも問題なく、食品のパッケージに「以下のアレルゲンを含んでおります」と記載しているような例もよく見掛けます。
そのような使い方になる表現なので、どのように用いても難しい解釈になることはなく、少し崩すと「含んでいます」となります。
無理に丁寧にする必要がない場面では、そちらの形でも十分です。
口語、文章のどちらでも使える表現で、ビジネスシーンでもこの意味のまま普通に用いられています。
「含んでおります」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「含んでおります」は、それがいいことか悪いことなのかには言及してません。
ですが、「その価格には送料を含んでおります」と使った場合、それが入っているので適正だ、または安くなっているなどと暗に伝えている感があり、このような使い方ができるところがこの表現のちょっとしたポイントとなっています。
よって、使われた側も、そういった意図があって用いているのだと、文間を読む必要がある場合があります。
それも添えて「その価格には送料を含んでおりますので、お得になっています」などとしても構わず、そう使わないと一緒に暗に伝えたいと考えているニュアンスを分かってもらえないと思った時には、そのような用い方をするといいでしょう。
「含んでおります」を使った例文
・『その金額には荷造りや梱包に掛かる費用も含んでおります』
・『元から砂糖を30グラム含んでおりますので、追加で足す必要はありません』
「含んでおります」の類語や言い替え
・『含まれています』
この形にしても意味は同じで、使い方も一緒です。
よって、言い替え表現として用いることができますが、そのまま置き換えることはできない場合もあります。
上の例文の2つ目がそのいい例で、こちらの表現を使う時には「元から砂糖“が”30グラム含まれていますので〜」と少しこの前の文言を変える必要があるという具合です。
まとめ
「含んでおります」は、何かの中に何かが入っているという意味になります。
それを丁寧に伝えるための表現で、使い方によってはそれなのでお得だといったようなニュアンスを暗に込めて用いることができます。