何かとスピードが重視される世の中ですが、人間として落ち着きが求められることも未だに多くあります。
特に成熟した大人であることが求められるビジネスの世界でも、「じっくりと」に絡んだ態度が求められるケースは少なくありません。
今回はこの「じっくりと」という言葉について解説いたします。
「じっくりと」とは?
まず「じっくり」と「じっくりと」はどちらも動詞を修飾する副詞として使われています。
意味は、「休むことなく真面目に取り組み続ける様」や「物事がゆっくりと進む様」です。
「じっくりと考える」や「じっくりと見つめる」といった、人の態度に関係して使われることが多いですが、「じっくりと煮込む」や「じっくりと発酵する」など食品関係の調理や加工表現で使われるケースも目立ちます。
「じっくりと」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスで「じっくりと」という言葉が使われる場面としては、「挨拶」の中の決意表明が挙げられます。
「じっくりと課題に取り組んでいきたいと思います」といった形が典型パターンです。
次に考えられるのは、「人物紹介」の中です。
「彼はじっくりと物事を考えるタイプです」と言った形が考えられます。
「じっくりと」を使った例文
それでは、「じっくりと」を用いた例文を以下に挙げてみましょう。
・『熟慮とはじっくりと考えることです』
・『この場面では、即断即決よりもじっくりと判断することが求められます』
「じっくりと」の類語による言いかえ
「じっくりと」の類語としては、「休むことなく真面目に取り組み続ける様」として使われる場合と「物事がゆっくりと進む様」として使われる場合を分けて考える必要があります。
前者の類語としては、「コツコツと」や「地道に」の他、「腰を据えて」や「せっせと」などが考えられます。
一方後者の類語としては、「徐々に」や「じわじわと」または「緩やかに」などが挙げられるでしょう。
まとめ
「じっくりと」とは、「休むことなく真面目に取り組み続ける様」や「物事がゆっくりと進む様」を意味します。
ビジネスで使用される際には、物事への取り組み方など、態度や人格面に関する意味合いで使用されるケースが目立ちます。