ここでは「失礼ながら重ねて申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「失礼ながら重ねて申し上げます」とは?
「失礼ながら重ねて申し上げます」は、もう一度同じことを伝える時に、失礼は承知の上だという意味で使われる表現です。
つまり、同じことをもう一度言いますと宣言している表現でもあり、それが大切なことだからこそ、二度伝える時に用いられます。
それだけ強調して伝えたいことがある場合に使う表現のため、これは忘れないで欲しいといった意味が多分に含まれています。
最初の「失礼ながら」をつけなくても同じように使うことができますが、それがあることで先のように失礼は承知でと伝えられるため、ビジネスで他社に対して使う場合にはそれもつけた「失礼ながら重ねて申し上げます」のまま使うことをおすすめします。
「失礼ながら重ねて申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「失礼ながら重ねて申し上げます」をどのような時に使うのかと言えば、これだけは忘れないで欲しい注意点を伝える場合や、それを知らないと危険が及ぶような内容のことが多いです。
前者では「失礼ながら重ねて申し上げます。
終電は23時15分となっていますので、お忘れになりませぬようご注意下さいませ」といったような使い方になり、この場合、終電を逃してしまうと大変なことになってしまうだろうと思い、そのように伝えています。
後者で使う場合には、「失礼ながら重ねて申し上げます。
大雨の影響で一部の道路が閉鎖されているため、迂回が必要になります」などとなり、それを知らずにいつも通りの道を行こうとすると戻らなくてはいけなくなってしまったり、危険な場合があるという警告です。
このような、一度は伝えたものの、確認のためにもう一度伝えておいた方がいいと思った内容に使われる表現で、主に文章で用いられます。
「失礼ながら重ねて申し上げます」を使った例文
・『失礼ながら重ねて申し上げます。一度退場しますと再入場はできませんのでご注意ください』
・『失礼ながら重ねて申し上げます。販売価格は全て税抜での表示となっております』
「失礼ながら重ねて申し上げます」の類語や言い替え
・『今一度申し上げます』
もう1回お伝えしまうという意味になり、「失礼ながら重ねて申し上げます」と同様の使い方ができる表現です。
「失礼ながら」と前につけると全く変わらない意味になり、丁寧にするならそちらの方がいいでしょう。
まとめ
「失礼ながら重ねて申し上げます」は、これだけは覚えて欲しいと思ってもう一度同じ内容を伝える時に使う表現です。
繰り返しになる無礼を詫びており、このように使って伝えれば同じ内容であっても失礼にはならないと考えて構いません。