「期待にそぐわない」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「期待にそぐわない」とは? ビジネス用語

否定形の方が一般的によく使われる表現がまれに存在しています。

「期待にそぐわない」もその一例と言え、今回はこのフレーズについて学んでいきましょう。

「期待にそぐわない」とは?

一応「期待」の意味から確認しておきましょう。

「期待」とは、「誰かがあることをするのを望んで待つこと」「将来において何かが実現することを望むこと」という意味の言葉です。

さて、問題となるのは「そぐわない」という表現ではないでしょうか。

「そぐわない」とは、「似合う」「釣り合う」という意味の「そぐう」という動詞の未然形「そぐわ」に、否定や打ち消しの助動詞「ない」の終止形もしくは連体形が付いた形です。

通例として、「そぐう」ではなく「そぐわない」の形で使われる傾向が極めて強くなっています。

直訳すると「似合わない」「釣り合わない」となるわけですが、「ふさわしくない」「合わない」という意味の方がしっくり来る場合が多くなっています。

よって、「期待にそぐわない」とは、「期待通りではない」という意味のフレーズで、言い替えれば「期待外れ」とも言えるでしょう。


「期待にそぐわない」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

とある事柄が期待外れであることを表現するのに用います。

例えば、新規事業の業績が期待外れである時に、「新しい事業の売上高は、我々の期待にそぐわない結果となっております」のように用います。

他にも、「入学試験の結果は、彼の期待にそぐわないものだった」といった形も考えられます。

直接的に「期待外れ」というよりは、やや表現をマイルドにする効果があると言えるでしょう。


「期待にそぐわない」を使った例文

それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。

・『期待にそぐわない結果に、正直なところがっかりしました』
・『その決断は、親の期待にそぐわないのではないか』

「期待にそぐわない」の言い替え

「期待外れである」または「期待通りではない」ことを表現出来るかがポイントとなります。

「希望に沿わない」
「希望」「期待」の代用とすると共に、「〜の通りになる」という意味の「沿う」の否定形「沿わない」を用いた言い替えです。

「見込み違い」
一定の「期待」を意味する「見込み」を用いた、「期待はずれ」の類似表現です。

まとめ

「期待にそぐわない」とは、「期待通りではない」という意味で、「期待はずれ」であることを婉曲的に表現したものです。

「そぐわない」は、「似合う」「ふさわしい」という意味の「そぐう」の否定形であり、通常は否定形である「そぐわない」の形で使われます。

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