「取り掛からせていただきますので」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「取り掛からせていただきますので」とは?
このフレーズの「取り掛から」は「取り掛かる」のことで、「着手する」「手をつけて開始する」といった意味合いになります。
これに「〜させていただきます」と続けることで、「取り掛かる」という行為を行なう意志が相手に丁寧に伝えられる謙譲語表現となります。
「〜させていただく」という表現は元々、[1]相手の許可を得て行なう、[2]相手のおかげでできた、[3]自分の行為を丁寧に言う、[4]相手の意志に関係なく行なう、という4つの意味で使われていました。
しかし、この表現が多用され、煩わしさが目立ってきたため、現在は基本的に[1][2]の意味で使われています。
すなわち、相手に許しを求めて行動し、それによって恩恵を受ける場合に使われる表現です。
「取り掛からせていただきますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、これから何かを始める際に用いる言葉です。
例えば、エアコンが故障して修理依頼を受けた場合、まず現場に行って現物を確認し、状況や原因を調査します。
その結果を受けて、故障の原因や修理の必要性、修理作業内容などを説明し、実施の有無をお客様に確認して許可を得る必要があります。
そして、お客様から許可を得られたら作業着手に当たって、このフレーズを使って修理開始を宣言します。
このフレーズの後ろの文は、「お邪魔します」「邪魔になるものを移動させてください」「30分ほどお時間をください」などと言った内容の文章が状況に応じて入ります。
「取り掛からせていただきますので」を使った例文
・『それではこれから取り掛からせていただきますので、よろしくお願いいたします』
・『早速取り掛からせていただきますので、ご準備ください』
「取り掛からせていただきますので」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『すぐに始めますので』
・『速やかに開始致しますので』
・『始動させますので』
まとめ
このフレーズは、相手の許可が必要な何かに着手する時に用いる言いまわしです。
この場合は、許可もなく着手して相手に不都合を与える場合がありますので、必ず許可を取り、お互い確認した認識を持てるように、このフレーズを言葉に発してトラブル回避対策の一つとしましょう。